レンタカーでの交通事故

 

旅行先や出張などで便利なレンタカー。しかし、万が一交通事故を起こしてしまった場合、普段とは異なる対応が求められます。レンタカーで事故を起こしてしまった際に「まず何をすべきか」、そして「保険はどこまでカバーしてくれるのか」について詳しく解説します。

1.事故直後の対応|落ち着いて行動しましょう|

レンタカーであっても、事故が起きたときの対応の基本は自家用車と同じです。

交通事故で首を痛めている女性

まずは冷静に、以下の対応を取りましょう。

①まず安全確保と救護を最優先。
②すぐに警察(110番)へ通報し、事故証明を取得。
③相手の情報や事故現場の写真を記録する。
④ レンタカー会社への連絡

警察への連絡が済んだら、次はレンタカー会社へ事故の報告を行いましょう。
連絡先は契約書や車内に記載されていることが多いため、事前に確認しておくと安心です。指示に従って対応を進めましょう。

2.レンタカーの保険|何が補償されるのか?|

レンタカーを借りる際には、通常、保険(補償制度)に自動的に加入する形になっています。ただし、その内容は会社によって異なるため、事前の確認が重要です。

交通事故の補償の話をしているところ

主な保険の種類と補償内容
・対人補償:他人にけがや死亡を負わせた場合に適用。多くの場合、無制限。
・対物補償:他人の車や建物を壊してしまった場合に適用。限度額ありの場合も。
・車両補償:借りたレンタカーに損害が出た場合の補償。免責金額あり。
・人身傷害補償:自分や同乗者のけがに対する補償。

免責額(自己負担額)に注意
保険に加入していても、修理費用の一部を「免責額」として利用者が負担する場合があります。たとえば、車両補償の免責が5万円の場合、修理費が20万円かかった場合でも5万円は自己負担となります。

NOC(ノン・オペレーションチャージ)とは?

交通事故で腰を痛めている男性

事故や車両の損傷によりレンタカーが営業に使えなくなった場合、休業補償として「NOC」が請求されることがあります。たとえば、車を自走できる状態なら2万円、自走不可なら5万円など、一定の金額が発生することがあります。

以下のようなケースでは、事故が起きてもレンタカーの保険が使えず、生じた損害額は利用者の自己負担となる可能性が高いです。

・契約者以外の方が運転して事故を起こした
・無免許運転や飲酒運転で事故を起こした
・レンタカーの返却期限を過ぎて延滞している間に事故を起こした
・警察やレンタカー会社に事故の連絡をしなかった
・事故の相手と勝手に示談した
・レンタル契約の約款に違反した

3.事故後の報告と手続き|

事故後の慰謝料について

事故対応の初動が済んだら、次は正式な報告や手続きを進めていく必要があります。ここでも焦らず、必要な情報を整理して丁寧に対応しましょう。

① レンタカー会社へ事故報告を正式に行う
電話などでの一次連絡のあと、レンタカー会社から指示される手続きに従って、必要書類の提出などを進めていきます。多くの場合、以下のような情報が求められます。
・事故の発生日時・場所
・事故の相手情報
・損傷箇所の写真
・警察署名と担当者の連絡先
・事故証明書の写し(後日提出)

報告が遅れたり情報が不十分だったりすると、保険が適用されない可能性もあるため、できる限り早めに正確な情報を伝えることが重要です。

② 警察から事故証明書を取得する
保険請求やレンタカー会社への正式な報告には、「交通事故証明書」が必要です。これは警察に事故届を出した際に申請でき、後日郵送または窓口で受け取ることができます。

取得方法は以下の通りです:
・最寄りの自動車安全運転センター、または郵送で申請
・申請手数料(通常600円ほど)
・事故発生から約1週間前後で交付

4. 法的な注意点|トラブルを防ぐために知っておきたいこと|

交通事故後の補償トラブルで女性が困っているところ

交通事故には法的な責任が発生する可能性があるため、以下のポイントについても理解しておくと安心です。

① 過失割合によって賠償義務が発生することも
自分が完全に被害者でない場合(たとえば双方に過失がある事故など)、修理費や損害賠償の一部を負担しなければならないケースもあります。レンタカーであっても、運転者としての責任は免れません。

保険でカバーされる範囲があるとはいえ、免責額やNOCの自己負担はあるため、事故内容に応じた適切な交渉が必要です。

② 弁護士特約の有無を確認
自分が加入している任意保険に「弁護士費用特約」が付いている場合、事故の交渉や示談対応で弁護士を無料で利用できることがあります。レンタカーの保険には含まれていないことが多いため、自分のクレジットカード付帯保険や自家用車の任意保険もチェックしておきましょう。

③ 損害請求・示談は慎重に
事故の相手と個人的にやり取りするのではなく、必ず保険会社やレンタカー会社を通じて交渉しましょう。安易に示談を成立させてしまうと、後から追加の請求や責任問題が生じることもあります。

まとめ|

交通事故治療をしている写真

レンタカーでの交通事故は、通常の事故よりも手続きや責任が複雑になりがちです。しかし、事故直後に正しい手順を踏み、保険内容や法的責任について理解しておけば、トラブルを最小限に抑えることができます。

旅行や出張を安心して楽しむためにも、万が一の備えは欠かせません。安全運転を心がけつつ、もしものときにも落ち着いて対応できるようにしておきましょう。

Q&A|

Q1レンタカーの事故でも治療はできますか?

Aはい、治療できます。レンタカーでの交通事故で遭っても、窓口負担なしで治療を受けられます。

Q2 レンタカーで事故を起こしたら、自分の任意保険は使えますか?

A一般的には、レンタカー利用中はレンタカー会社の保険が優先されます。ただし、ご自身の自動車保険に「他車運転特約」や「弁護士費用特約」がついている場合、一部サポートを受けられることもあります。契約内容を事前に確認しておきましょう。

執筆者:柔道整復師 坂田名奈美(治療家歴10年)

柔道整復師の坂田です。患者様の症状に一緒に向き合い、根本原因が改善し違和感のない日常生活を送れるお手伝いが出来ればと思っております。
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